官設鉄道24号形機関車は、明治8年(1875年)ごろにイギリスのSharp Stewart(シャープ・スチュワート)社で製造されて官設鉄道(当時は工部省鉄道寮)が輸入したタンク式蒸気機関車です。合計4両が輸入されて官設鉄道の24号~27号機関車となりました。配置は4両とも西部地区で、神戸と敦賀に2両ずつ配置されて、敦賀の2両は北陸線の建設に使われました。
軸配置は「1B形」で、当時それまでに輸入されたタンク式機関車と同じく先輪が1軸あって、2つの動輪が配置された形態でした。動輪の大きさは直径877ミリメートル、石炭積載量0.76トン、水タンク容量2.27キロリットルと、明治6年(1873年)に西部地区の鉄道建設用に輸入された13号形機関車(のちの鉄道院120形蒸気機関車)とほぼ同じサイズと性能でした。
本機を含む4両はいずれも入換用というよりは西部地区や中部地区(名古屋近辺)の新線建設用に使われたようです。
明治8年(1875年)に実施された東部地区も含めた官設鉄道全体での改番で、24号→34号機関車、25号→36号機関車、26号→38号機関車、27号→40号機関車に改番されました。