鉄道院1号蒸気機関車に関するデータ

車歴

■明治37年(1904年)
 イギリスのW.G.Bagnall(W.G.バグナル)社で製造、輸入されて、新橋工場に配置されました。車籍も車番も無く、機械扱いで構内の車両入換専用機関車として使用されました。
■明治44年(1911年)
 鉄道院の車籍を与えられ、鉄道院1形蒸気機関車1号機関車となりました。
■大正4年(1915年) 9月 3日
 鉄道院を除籍されて篠山鉄道に譲渡、篠山鉄道2形2号機関車となりました。しかし、車名板は鉄道院時代の「1号」が取り付けられたままとなっていました。
■大正4年(1915年)12月17日
 篠山鉄道2形1号機関車に改番されました。
■昭和12年(1937年)11月30日
 篠山鉄道を廃車されました。廃車後は神戸製鋼所に譲渡され、L6という車番で昭和31年まで使われました。

諸元

  • 動輪直径:762ミリメートル
  • 自重:10.11トン
  • 石炭積載量:0.2トン
  • 水タンク容量:0.86キロリットル

参考文献

  • 臼井茂信(1956):国鉄蒸気機関車小史,鉄道図書刊行会,P.2.
  • 安保彰夫(1982):篠山鉄道始末記,鉄道ファン,No.250,1982年2月,交友社,PP.89-96.