鉄道院デ963に関するデータ

車歴

■明治37年(1904年) 4月13日
 甲武鉄道飯田町工場にて甲武鉄道ハ1として新製されました。
■明治39年(1906年)10月 1日
 甲武鉄道国有化により官設鉄道(当時は鉄道作業局)に継承され、官設鉄道ハ1となりました。
■明治43年(1910年) 3月 8日
 明治43年鉄道院長達第149号に基づき、デ963形デ963に改番。
■大正3年(1914年) 6月18日
 鉄道院を除籍され、三河鉄道に譲渡されました。三河鉄道での車番など詳細は不明です。
■昭和4年(1929年)ごろ
 廃車時期は不明です。

概要

 新製当初は片運転台式でしたが、明治39年(1906年)ごろに両運転台式に改造されています。台車がブリル21E、主電動機はゼネラル・エレクトリック社製の53-A形で出力45馬力≒33キロワット、屋根はモニター屋根、集電装置はポールでした。

参考文献

  • 沢柳健一(2005):院電単車が走って100年,鉄道ピクトリアル756,鉄道図書刊行会.
  • 沢柳健一,高砂雍郎(2006):旧型国電車両台帳院電編,ジェー・アール・アール.
  • 寺田貞夫(1955):木製國電略史〔I〕,鉄道ピクトリアル,No.50.